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熊本の歴史文化は奥が深い=面白い。 弊社に入ってからの実感である。 私が特に好きなものの一つに「石」がある。 「石」と言っても、石橋、石畳、石垣、石積、奇石、巨石、石碑・・・・きりがないくらい石と私たちの歴史は密接に関わってきた。コンクリートが普及し始めてからは、資材としての利用は少なくなり、歴史の生き証人として現在にあり続けている。 何が面白いかと言われても、非常に難しい。 しいて言えば「想像が膨らむ」からだ。 人によって、さまざまな想像が・・・ 例えば、熊本には江戸時代に造られたアーチ式石橋の数が日本一である。 地形的要素も大きいが、肥後の石工の存在、阿蘇の噴火による溶結凝灰岩という材料が豊富なこと、藩が比較的豊かで財力があったこと、力を結集させる人材がいたこと・・・などいくつかの要素が重なりはじめて石橋がこれだけできあがったのである。 熊本は豊かであったために、コンクリートの橋を比較的早い時代に取り入れたので明治以降の石橋が少ないという話も聞いたことがある。 説明が長くなったが、石橋の面白さを発見したのは、石橋の取材を通してのこと。 美里町にある霊台橋は単一アーチ式の石橋としては日本一を誇る。 その橋の撮影をしながら近づいてみると、なんと真下から見上げることができることを知ったのである。橋は川に架かっているので、普通は下から見上げるには川に入らなければならない。普段人に見られない部分。石橋の秘密の部分を見たような気分になった。 そこには交互に美しく並んだ石組みを見ることができる。 上に積み重なった石の重みが凝縮され、表面からは威圧感すら伝わっている。曲線美も素晴らしい。 観光地に行ったらさまざまな角度から見てみると、意外な発見があるかもしれません。 けっしてマニア向けの情報ではありません。 普通の私が面白いと思ったことですから・・・
by mind-kentei
| 2007-02-02 00:51
| 石
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